ニューヨークのパンク詩人

Jim Carroll

彼の13歳から16歳の日記 ‘THE BASKETBALL DIARIES / マンハッタン少年日記’ は、ディカプリオ主演で映画にもなりました。

(故リバー・フェニックスも主演を熱望していたとか)

BEATNIK に興味を抱き始めて、何処かで ジム・キャロル の名前を聞いてはいたのですが

そのまま、時は流れて…

 

ある日の制作

「今日は LOU REED な感じだな」と思い

キャピトル・シアターでのライブ映像を観ていた。

そう、聴くだけではなく、観たりもしながら

なので、手の動きは自然と緩やかになる

効率悪いです 笑

が、しかし

それで得た良い感覚が反映されているのだ!

 

その日のゲストとして Jim Carroll が登場

代表曲の ‘People Who Died’ を歌う

ドラッグとバイオレンス

彼の周りから消えていった友人たち

 

この曲が収録されたアルバムのタイトルは ‘Catholic Boy’

彼はバスケットボールのスタープレイヤー

貧困層で生まれ、仲間と連んで遊び回るが

その才能のお陰で、アップタウンのミッション・スクールへ

「キリスト教徒は何でもかんでも価値観を押しつけてくる」と

その通りだ

本質を見失っているのだ

「ペンギンババァ」

尼僧のことね

 

環境が変わっても彼は変わらなかった

ヘロインとは手を切れず

金欲しさに強盗

身体も売ってしまう

「糞ったれのホモ野郎」

失礼

ジェンダーレスということに理解が深まりつつある昨今とは時代も状況も違う

ということでご理解を

 

書店にて取り寄せた彼の日記を一気に読んだ

 

特に気に入って頁の端を折っているところがある

 

65年 春

ブロンクスの外れにある、無教養な連中の住む界隈で、十歳くらいの女の子が近づいてきて、どうして、そんなに髪が長いのかと聞いた。好きだから、と答えると、彼女はしゃべりだした。「戦争に反対しているから、髪を長くしているんでしょう?ちがう?」「そうだよ」

「ええと、あなたは神様を信じてる?」

「神様のことを、君と同じようには考えてないよ」と僕は言った。

「キリストは神様じゃないの?」

「神様だと思っているのかい?」

「うん」と彼女はすぐに答えた。

「君は、キリストが戦争で戦うと思うかい?」

「うん」

「君は、キリストが人を殺したり、銃を使うってことを聞いたことがある?」

「ない」

「キリストが人を殺したり、銃を使ったりしないんだったら、彼が戦争で戦うと思うかい?」

「たぶん、戦わない…」と、その子は言って歩き出した。

「君の先生や仲間に、このことを話してごらん」と僕は大声で言った。彼女はふり返って、ニコッとした。

ありふれたことをしゃべっただけだった… それにしても、なんて可愛い女の子だろう。みんなに、見せてあげたかったよ。たぶん、彼女は月曜日に単位を一つなくすかもしれない。でも、愛すべき、そばかすだらけの小さな天才さ。

 

66年 夏

最後の日記の最後には、「純粋になりたい… 。」と書いている。

 

 

2009年9月11日 享年59歳

心臓発作

 

ヘロインを断つためにニューヨークを離れ、その間、励まし続けたのは Patti Smith だったそうだ。

その甲斐あって、60年近い人生を彼は送ることができ、詩と音楽の世界で沢山の人を魅了した。

彼が17歳のときに発表した初の詩集 ‘Organic Train’ が気になっています。

 

 

これに合わせて、僕のバスケットボールに明け暮れた日々について書こうかと思っていたけれど

何だか面倒臭くなってきた

 

腰を痛めたのです

首を縦に振ることも困難な程に

半身不随の可能性

経験したことのない痛み

ショックのあまり、診察室で気を失う

寝た切りの生活

まだ13歳だというのに

 

あれから、よくカムバックできたものだ

運が良かったんだろう

 

バスケットボールを続けた人生もあったかもしれない

 

どっちに転んでも、人生は楽しめるようにできている

 

 

 

 

 

 

 

 

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