CONTINUUM 2018 Stitch Work

‘Dear Mr. Mark Rothko / 拝啓 マーク・ロスコ様’ の2作目について

 

1989年にエイズで夭折した写真家 ロバート・メイプルソープに捧げたパティの詩

その朗読にケヴィン・シールズのギターノイズが幾層にも折り重なっていく様は、例えようもなく美しい

そんな音と、この制作が上手く重なったことも嬉しく感じる。

 

碧とパティの詩

碧とパティの音

 

1978年発表 ‘Patti Smith Group / EASTER’ の最後を飾る曲「イースター」

この詩と音もよく合いました。

 

パティの表現力

静謐さの中にも、めらめらと燃える焔のような力強さ

 

何処か一箇所に赤い糸を使っても良かったかな?

次の機会に置いておこう

 

EASTER

キリスト教的なイメージを持たせながら、それに対する疑問も投げかけた多層的な詩です。

 

想うに、

 

紛争の原因となる「宗教」

 

で、あるならば

 

それぞれの宗教の良い部分を理解し、一人の人間の中にミクスチャーすることが「平和」に到達する道の一つだと

そう言ったわけで、僕は今

「キリスト教」が何たるかを知りたい欲求に直面しているのだ。

 

 

イースターの日曜日、私たちは歩いていた

イースターの日曜日、私たちは語り合っていた

愛らしいイザベラ

さあ手を取って、時がきたわ

 

イザベラ、すべてが輝いているわ

イザベラ、すべて知れ渡っている

私の心、イザベラ

私の手、イザベラ

 

フレデリックとリトル・リー

救い主はあなた方の中にいらっしゃるわ

両足を太陽に向けて突き上げるのよ

ブラザー、シスター、時がきたわ

 

イザベラ、すべてが輝いているわ

イザベラ、すべて知れ渡っている

イザベラ、私たちは死にかけているわ

イザベラ、私たちは昇っていくわ

 

私は泉、私は聖地

私は神秘の種

棘、ベール、優雅な顔

真鍮の像、眠れる盗人

夢の大使

平和の王子

私は剣、刀傷、血しぶき

嘲られ、姿を変えられたカインの子

私は分裂し、終息し、再び帰ってくる

私は刺激、私は苦笑い

 

私は光の世界の気体

宵の明星、生まれ出でた眺め

流れ出し、零れ落ちる

キリストの涙

今夜は空に昇りながら死んでゆく

 

イザベラ、私たちは昇ってゆく

 

 

 

同じアルバムの中に

‘Rock n’ Roll Nigger’ という曲も

ニガーと歌われるが、決して黒人を差別するわけではない

寧ろリスペクトが其処にはある

「ジミ・ヘンドリックスはニガーだった

ジーザス・クライストもおばあちゃんも

ジャクスン・ポラックもニガーだった」

 

社会というものと関われば、理不尽なことや腹立たしいことも起る

日々の殆どを平和な心持で過ごしてはいるが

こんな僕でも叫びたくなることはある

 

 

Outside of society

That’s where I wanna be

世間とやらの外側が

アタシのいたい場所

– Patti Smith / Rock n’ Roll Nigger – より

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