先日、オールド・グランダッドの話になったので
その辺りから話を拡げてみようか
1976年 Norman Blake なる人物が ‘Whisky Before Breakfast’ というタイトルのアルバムをラウンダー・レコードからリリースをする。
彼のことは全く知らないのですが
井上太郎がステージの上で、ウィスキーの話をしたときに ‘Whisky Before Breakfast’ と言ったのを記憶していたようだ
「奴らは狂ってる、なんせ朝飯の前にウィスキーだからね」
そう言って演奏を始めた
ブルーグラスとウィスキーは切っても切り離せない関係だ
それについての良い文章が手元にある
太郎の妹 ゆい子 が編集に携わった ‘ROOTS MUSIC 2015 NO.1 / アパラチアの山々’ の中にそれはある。
引用してみよう
– スコッチアイリッシュの軌跡 –
『ヨーロッパからアメリカに多くの移民が押し寄せる前、17世紀頃のこと。一世紀にも及ぶイングランドとの戦いに破れたスコットランド人の一部は北アイルランドのアルスター地区へと追いやられてしまった。彼らは「アイルランドにいるスコットランド人」ということでスコッチアイリッシュと呼ばれるようになった。彼らはアルスター地方でのひどい貧困と辛い生活から逃れてアメリカへ渡るが、すでに先住移民たちのいる平野部には入れず、残された秘境の土地、アパラチア地方を入植地と定められ、そこに移住する。山は険しく、大規模な炭坑地帯であったが、その土地も農作物を耕すためには決して豊かとは言えない山中だった。
アメリカに渡った彼らはペンシルヴェニアでウィスキーを作り始めるものの、建国したばかりのアメリカ政府に税金を取られることをきらい、逃げていったのが、南部アパラチアの山中であるケンタッキー、テネシー、ノースキャロライナだった。そこで違法酒としてムーンシャイン(月明かりで作る密造酒: 現代のバーボン、テネシーウィスキーの始まり)を作った。政府や権力者から逃げ、干渉されずに自分たちの伝統を守る… それはまた20世紀後半まで閉ざされた場所を生み出すことになったと同時に、古くスコットランド由来の伝統が受け継がれる要因となった。』
アイルランドの音
それは即ち、
今、世界の彼方此方で鳴り響く音楽のルーツと言える。
行きたい国は沢山ある
二度目のメキシコ
ドイツ、アイルランド
それに
ここ最近、アルゼンチンも気になり始める。
カウボーイ、ウェスタン
そんなアメリカの先にある
アルゼンチンの牧童たちの野良着
ガウチョ
(因みに女性はガウチャ)
アイルランドは何と言っても良い音楽
大好きな黒ビール
それに、
ケルト文化のあれこれと、ちゃんと仕事のこともね
今日、読み終えるであろう「エデンの東」
物語の中心を成すトラスク家
James Deen が演じたキャル(カレブ)の祖父の代から始まる長い物語
ですが、その肝心のトラスク家ではなく
そこに仕えた広東人リーと痩せた土地に住む一家の長サミュエル・ハミルトン
(サミュエルもアイルランドからの移民で、井戸を掘っても水の出ない土地に入植するのです。)
この二人を軸に僕はこの物語を読んでいるようです。
二人に共通する「先見の明」「思慮深い考察」
二度目の再読は、とても有意義なものとなりました。
今日は、HASE65 でのWorkshopでした。
お隣でフラワー・アレンジメントのWSをされていた方との話の中から、良いアイデアが生まれました。
先ずは、いろいろと調べるところから始めていきます。
何を言いたいのか、さっぱり分からない文章になりましたが、笑
そう! ‘ROOTS / 根’ は大切だってこと
それに興味のあることは、何でも吸収すること
それは時間はかかっても自ずと繋がっていき、自分を表現する重要な手掛かりとなる
そんなようなことが言いたかったのだ
明日からは 、ジェイムズ・ジョイスの ‘ダブリン市民 / DUBLINERS’ の再読を
そして今日の一曲は、アイルランドの国民的グループ
The Dubliners
Whisky in the Jar