電線の鳥

 

みんなで囁き合っているのも可愛くていいけどね

でも、グッとくるのは矢張り

 

そんな奴を毎朝見かけるのだ

 

 

 

電線の上の一羽の鳥のように

真夜中の聖歌隊の酔っ払いのように

僕は僕なりのやり方で自由になろうとした

釣針の先の虫のように

ある時代遅れの本の中の騎士のように

 

あなたのためにすべてのリボンをとっておいたのだ

もしも僕が不親切であったとしても

すべて水に流してくれるよう望む

もしも僕が不誠実であったとしても

それはあなたに対してではなかったと知ってほしい

 

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