完全に活字中毒です。
プラトンの「ソクラテスの弁明」の再読を一気に終えて
今は「エデンの東」の再読を開始したところです。
主に10代後半に読んだものを読み返しているのですが
これが、なかなか楽しいのです。
そのときには気付かなかったことと、あのときと同じ気持ちで読めること
つまり、変化した自分と変わらぬ自分の発見と確認ができるからというわけです。
「ソクラテスの弁明」を再び読み終えた感想は、また別の機会に
「エデンの東」の著者は「怒りの葡萄」と同じく John Steinbeck
皆さんもよくご存知かと思いますが、映画で主役を演じたのは James Dean です。
彼は僕のヒーローの一人でもあり「理由なき反抗」を観て
Lee 101 と McGREGOR の赤いドリズラージャケット という今となってはちょっと恥ずかしい感じの服屋としての出立は良い思い出です。
「エデンの東」の冒頭
ジョン・スタインベックが友パスカル・コヴィチに宛てた手紙が
ものづくりを生業とする僕の気持ちを代弁しているかのように感じられたので、ここに記しておこうと思う。
パスカル・コヴィチへ
友よ。
君はいつか、木で何かの小さな像を刻んで持って来てくれて「なぜ僕にも何か作ってくれないのだ?」と、そう言った。何が欲しい、と、僕が尋ねると、君は、「箱」と、答えた。
「何に使う?」
「ものを入れる。」
「どんなものを?」
「君の持っているものを何でも」と、君は言った。
さて、これが君に献呈するその箱だ。僕の持っているほとんどすべてのものが中に入っているが、まだ一杯になってはいない。苦悩も興奮も、この中に入っている。快、不快、よこしまな思いもあれば、殊勝な心掛けもあり、考案の楽しみ、そこばくの絶望、言うにいわれぬ創造の喜びも入っている。
それから、それらすべての上に、僕が君に対して抱いている感謝と愛情の全部が入っている。
それでも、まだ、箱は一杯にはなっていない。
ジョン・スタインベック
創造主は自分を象り土からアダムを創った。そしてアダムの肋骨からイヴを
アダムとイヴにはカインとアベルという名の二人の息子が生まれる
カインは土を耕す者に、アベルは羊を飼う者に
主はアベルの捧げものを喜び、カインのものには関心を示さなかった
カインは嫉妬のあまり、弟アベルを殺してしまう
聖書に描かれた人類初の殺人です
「エデンの東」はカインとアベルの物語
そして ‘Adam Raised A Cain’ は Bruce Springsteen が歌うカインとアベルの物語
untitled(almost black and white, brown and blue a little) | oil on canvas | 2017
この絵に最も似合った歌は、これでした。
「エデンの東」
‘Adam Raised A Cain’
この二つの物語から
6日目のエデンの園はどんな風だったろうか?と想像してみる
まだ何も無い美しさが有っただろうか?
スタインベックの箱を僕は満たすことができるだろうか?



