この週末も芳しくない天候
またもやタイフーンがやって来るという
そんな日にアトリエを開放
誰か訪ねてくるだろうか?
油絵具が乾燥する為に時間がたっぷりと必要であること
それは思考に思考を重ねて描きたいと思っている今の僕にとっては好都合なのだ
それに誰かがテアトロの扉を開けたら、手を休めることもできる
10年前には、この心のゆとりはなかったなと思い返す
コンティニュームとしてTシャツを作り始めて7回の夏を経験した
販売価格については、拘り抜いた結果そうなったものだけど
1万円のTシャツが売れるという事実を手に入れることができた
素材は環境負荷が少ないオーガニック・コットンを選択し
生産背景にも気を配った
国内産業の復興として担い手の存続が危ぶまれる古い工場を積極的に活用した
そこに優れた技術があることを、コンティニュームを通して知り得た方も少なからずいるだろうと思うと嬉しい限りだ
また「なるべく近く」という哲学は、CO2の排出量を減らす実際的な効果と
金銭感覚ではない強い結び付きを得るコミュニティ作りでもある
「原綿を国産のものを使わないか?」
そんな打診も頂いた
これにはとても心を動かされたけれど…
純度100%の Made in Japan だからね
しかし結局は引き続き、カリフォルニア産のオーガニック・コットンを使い続けた
それは、僕がこの世界に飛び込んだ憧れの国であるから
初心忘るべからず
というわけで
いつか違う形で国産の綿を使えたら良いなと
そのときは、宜しくお願いします。
かくして、コンティニュームの旅は一つのマイルストーンに到達したというわけ
Tシャツに施した Handwork はどれも
こうすれば気に入る人が必ずいるという「大前提」があったものばかりだ
「再び絵を描きたい」という思いと
その「大前提」から逃れたいという思い
どちらが先だったのか分からないし、それは同じものかも知れない
兎に角、絵を描き始めた
具体的ではない
辛うじて色と形がある
そんな絵
だから向きもない
横に置いてもいいだろうし
縦に置いてもいいだろう
タイトルもない
こう観なければいけない という観念からの解放
自由とは一体何だ?という問いを自由に感じ考える自由な旅
コンティニュームは変化しようとしています。