今日は水彩画を描きながら一日を過ごす
優しい雨音がビル・エヴァンスの音を呼び
ビル・エヴァンスのピアノの音が水彩の繊細な色を呼ぶ
音と色が重なり合う
そんな一日
水彩は染色の為のヒントになればいいな
という感じ
絵としてはどうなんだろう?
分からないな
「いいね」と言ってくれる人もいるようだけど…
写真は今取り組んでいる油彩画の二枚目
F3 小さめのキャンバス
二つの絵を同時進行しているのは
油彩は乾くのに3日程の時間が必要
早く次の色を重ねたいが
待つことも制作の一部分である
その間は考える時間であり
余裕があれば次の一作に手をつけることもできる
アイデアが溢れている
今は良いときだ
それに忘れかけていた問いを思い出し再び自問自答を始める
「一枚の絵は何を以って完成とするのか?」
もうこれ以上は進めないと筆を置いたとき?
後になって描き加えたくなったり、色はこっちの方が良かったな、などと思うではないか
それとも、人の手に渡ったとき?
その人もまたその日の気分で見え方は変わるのだろうし
interplay: 相互作用
ジャズを語るとき、しばしば使われる言葉であり
そんな問いを解く鍵となる言葉
相互作用: 二つ以上の存在が互いに影響を及ぼし合うこと
絵と鑑賞者は会話しているのだろう
人は変化する
だとしたら絵もそれと同様により良い存在になろうと変化し続けるのかも知れない
そんな絵を描きたいものだ
そして「相互作用」について考えるとき
見えてくる風景がまた一つ
春までに沢山あるアイデアをすべて描きたいと思うけれど
それに気になっている「時間の流れの向き」も形と色にしたいのです
僕には時間は未来から過去に向かって流れているように感じられる
夏が終わり冬との間
落ち着いてゆっくりしているようで
頭の中は働き続けている