Tom Petty and The Heartbreakers
デビュー当時、パンク或いはニューウェーブと評される
人は誰しもレッテルを貼りたがるものだしカテゴライズすることが好きだ
ただ時代が70年代の終り頃だったというだけだし
その音楽性をきちんと聴けばロックの王道を進むバンドだと理解することは、それ程難しいことではない
その後は、ローリング・ストーンズやバーズからの影響について問われることが多かったようだ
そのことについて、トム・ペティは、こう答えている
「結果的にそうなったに過ぎない。」
この回答に対して抱いた強い印象は、
内容よりも、その「態度」だということ
Insider
この曲が収められたアルバムのタイトルは
‘HARD PROMISES’
守り続けられそうにもない約束
人を魅了する人間には、一つや二つ、そんな約束があるものだ
今改めてこのアルバムを聴き、インサイダーの詩について思いを巡らす
I’m an insider
I’ve been burned by the fire
And I’ve had to live with some hard promises
And I’ve crawled through the briar
I’m an insider
僕は深入りしたのさ
火に近づき過ぎて焼かれてしまった
守れそうもない約束を抱えて
僕は生きるしかなかったんだ
イバラの道を何とかして生き抜いてきた僕は
深入りしてしまった男
ここから僕はこんなことを思った
この曲を知った十代の頃には決して考えもしなかったこと
inside: 内 と outside: 外
探求 と 冒険
そんなようなこと
特に、内観 (内なる宇宙を旅すること)の素晴らしさについて
目の前に展開する景色は、自分の思考と、それに基づく行動が引き起こした現象であるということ
因果
原因を外に求めることは違う
結果を外に委ねることも違う
このことは割と浅いところで確認できる
その奥には、どんな気付きがある?
自身の内面を探る途中で、シンクロニシティを感じることもしばしばある
ここから先には進むな
という場面にも出くわすし、そんな時は何らかの形で印が現れる
正に「自分を焼こうとする炎」のような
それでも進まずにはいられない
その先には何がある?
奥へ 更なる奥へと
インナースペースへの旅は、外宇宙と同様に無限で興味は尽きない
それと、もう一つ
「怒り」という感情は他人ではなく自分を傷付けるものであるということ
最近の研究によると、実際、自分自身の細胞にダメージを与えているらしい
「怒りは自身に盛る毒。」
– ネイティブ・アメリカン ホピ族 の格言 –