2017年 夏 の仕事も残すところ、あと僅かになってきた

土佐清水にある farmhouse cafe のための制作を最後に回してしまい、申し訳ない

コンティニュームの良き理解者所以、そうなってしまったが、

何処かでバランスをとるつもりですよ。

 

スローダウンして考える時間も少し増え

と言っても、僕が考えられる範囲はせいぜい一年先なんですが…

 

主たる仕事はTシャツの制作なので、夏を基軸に考える

全く上手くいかなかった最初の3年間を、どうにかくぐり抜け、

徐々に生産数も増えてきた。

が、

「常に’fast’の対極に在ること」をコンティニュームの哲学としている僕としては、

もうこれ以上は年間の生産数を増やさないでいようと思う。

沢山売れることが嬉しいと感じないわけでもない。

けれど、

与えられる時間が有限である以上、

一枚一枚に費やすエネルギーが希薄になってしまうことは避けたいと思う。

量は増やさないが質を高めたいと思います。

その方向へ

 

今年一年やり切った。

だから自分の限界が見えた。

 

良いことだ

 

そもそもは、絵を描きたくて始めた仕事だ

絵そのものを売る自信がなかったから、キャンバスをTシャツにした。

で、どうせなら

そのTシャツは納得のいくものを作ろうって

メーカーに居た経験を活かしてね

それを評価してくれる人も少しずつ増えてきたから

ちょっとしたターニング・ポイントってわけ

質を高める一方で、絵を描く時間を持つ工夫を

 

Tシャツのために絵は描いてはいる

それは、何方かと言えばデザインの仕事なんだね

そうではなくて

「絵」を描きたいのです。

 

とは言え、道楽でできる程の経済的ゆとりはないから、

初めて「絵」を売るということに挑戦したいなと

 

嗚呼、僕の人生はまたもや奇妙な方へと進んでいきそうです。笑

協力してくれるギャラリーも幾つかはあるだろう

 

キャンバスの代わりに廃材を使おうかな

その道の友人もいるし

新しく何かを消費することに抵抗があるので

燃やされてCo2を出すぐらいなら、コンティニュームで引き取りますよ

再び、油彩にチャレンジするときだ。

 

 

When I Paint My Masterpiece / 私が傑作を描くとき

 

Bruce Hornsby, Dylanを歌う

 

細野晴臣さんの訳詞が良い感じだったので、それも併せて

 

ローマの街は石だらけ そこら中

がいにしえの手形

寒い夜 凍え震えて 景色が二つにダブる

早く帰ろう あのホテル・ルーム 部屋に帰りゃ

可愛いギリシャのむすめ

ともに慰めあう When I Paint My Masterpiece

 

無為に過ごすだけのコロシアム 疲れ果てた挙げ句

獅子の像さえ見る気力もなく 辛くて長いこの旅路

記憶の中の夜汽車が走る 野原でアヒルを追ってたあの日

聴こえる響きは全てがラプソディ When I Paint My Masterpiece

 

巡る世界 まわるゴンドラ 懐かしいあのコカ・コーラ

ローマを飛んで ブリュッセル 揺れるジェットに泣きたくなるよ

貝をむく少女も僧侶も 誰もが声をかけてくる

新聞には争うひとびと 力が力に負ける

いつの日か全てが変わる When I Paint My Masterpiece

 

 

 

ただただ美しいと感じてもらえる絵を

具体的なものではなく

そこから 閃き 気付き 何かしらの光を見つけてもらえるような

 

敬愛する抽象画家 Mark Rothko の言葉です

 

「絵画は奇跡を起こさなければならない。絵画はそれを体験する誰とも同じように、天啓でなければならない。」

 

マーク・ロスコの絵と自分の絵を同列で語る気はさらさらありませんが、

何の為に描くのか?を考えるとき

彼の言葉を理解する権利ぐらいはあるだろう

名もなき絵描きにも

 

 

 

 

 

 

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