何がきっかけでキューバの話になったのか?
それは唐突に始まったような気もする
昨日の在廊中、あるご婦人が現れ、僕にキューバへ向かいなさいと説くのだ
チェ・ゲバラ
brigade/旅団 … 「連帯」
そんな話を少しした
破綻したかに思える「社会主義」はキューバに於いて今も成立している
通りのショーウィンドウは空っぽではあるが、
医療と教育は誰でもが平等に無料で受けることができる
その安心からか、朗らかさ陽気さは失われていないように見える
「過剰な物質」は人間力を育てはしない
ご婦人は、そう言われた。
確かにそうだと思うし、
何故、これ程ものに恵まれた先進国に暮らす僕たち日本人の多くが将来に不安を感じるのか?
も、明らかにおかしいと常々感じていた。
チェ・ゲバラ
メキシコ亡命中のカストロ兄弟と意気投合し、後に「キューバ革命」を成功させる。
「マルクス主義」は実践不可能な理論だと言われて久しい
僕が知ったときには既に時代遅れだと言われていた。
が、ここで今一度
再検証したならば、今の時代に合う手掛りぐらいは発見できるのかもしれないな
こんなことを書けば、
「コンティニュームは左寄りだね」っ言われそうですが、
僕は何時でも何処でも中庸
そのつもり
「これを左寄りと感じるならば、君が右寄りである証拠だよ」って
彼を英雄視する友人も多いが、
ゲバラは結局のところ、武装し革命を成功させた。
毎日’CHARKHA/糸車’を回し、非暴力で同じく帝国主義からの独立を果たした、マハトマ(偉大なる魂)・ガンディーは一線を画した革命家だ
どちらかと言えば、僕はそちらに傾倒しています。
とは言え、今までに存在した数々のイデオロギーのおかげで、
次の時代のためのイデオロギーが生まれてくるわけだし、
何事も否定はせず、良いところばかりをパッチワークして一枚の布にすれば良いのかな?って思っています。
そして、その先には、
イデオロギーが何一つ存在しないことが、平和を構築できるのだというイデオロギーを!と
夥しい数のイデオロギーは交通渋滞を招くだけだしね
キューバへと向かったのが50年前
今は70歳前後でしょうか?
最後にお名前をお聞きしました。
忘れることはないでしょう。
お会いできて良かったですよ
「インターネットで検索すれば、いろいろ出てくるらしいのよ。まるで指名手配犯みたいだわね。」
そのご婦人は真っ赤なTシャツを着ておられました。
今日は、午前中に「SISAM gallery 大阪堀江」のための制作を
夏の暑い日は午前中に制作するのが良い
‘The Circle of Tipi’
この絵は「連帯」を描いているではないか
‘Red Moon’
山の稜線の上に浮かぶ真っ赤な月は、まるで再び新しい形で、やって来るかもしれない赤い時代を予言しているようにも見える
解釈は自由だ
奇しくも赤い絵ばかりを描いた日
余談
イスラム世界の話も少々
アラブの国々に国境は元々なかったってことをご婦人と
今、僕の頭の中に ‘Caravanserai’というペルシア語が…
ある「ものづくり」のためのヒントなんだけど
キャラバンサライ
隊商宿のこと
これについては、また次回にでも
そのご婦人は、まるで僕の頭の中を簡単に見通せるようだった。
‘Car Jamming / The Clash’
今宵、世界は封鎖される
煙草の煙が吹きはらわれる
そして、あれは何だ?
複合国家のファンキーな国歌が
数知れぬ巨大なカセット・デッキから
空気を揺るがす
そこに内気な若者が一人
生まれはミズリー
両足は、六十年代の戦争で吹き飛ばされて、アルミの松葉杖
福祉の有り難さと、役人の盲目振りをしっかり知っている
そして俺たちは、戸口から戸口へ働き続けている
国会の暴力沙汰、妻の鏡が
スラムの住民どもに、ハンティング・ナイフの刃を研がせる
葉巻箱の農場では
ラジオが蜂のようにざわめき
アイスボックスの死体には
冷凍の日付もない
ひどい渋滞だ
ものを売るのはペテンを売ること
だが、7つの地獄を売りつけることのできるのは
7つの通りの聖人たちだけ
麻薬に苦しむ禁断の土地を、やっかい払い
エリートになっちまえば
誰も家を出ない
ゴリラが獲物を引きずり
ハイエナが哀願しようとする
蛇はコンクリートの中に草を見つける
市立動物園なんてありゃしない
換気ユニットのそば
塔の群が通りと出会うところで
袋詰めの浮浪者たちが
足元からの熱で汗みどろ
こいつはただの親切
偶然の出来事
ひどい渋滞
がたつく単発機
キューバ生まれの交通整理ステレオが
聖なる混乱ミサをがなりたてる
あの女が溺れた、溺れた
俺はローレン・バコールを見たように思った
思った
誓ってもいい
ローレン・バコールさ
ひどい渋滞、俺は信じちゃいない
ひどい渋滞、前向きの混沌
ひどい有様