まるで走馬灯のような

とは

正しく、この二日間のことを言うのだろう

 

先ずは、取引先の「シサムコウボウ 京都裏寺通り店」へ

毎年恒例となっている行事で SISAM COLLECTION 初となる共同企画に CONTINUUM を指名して頂いた。

日替りで全店舗からスタッフが集結し、フェア・トレードに関心のある顧客が沢山ご来店する

企画部/生産部のお話会もあり、オリジナル商品が、どのような想いでどのような過程を経て作られるのか?も公表される

とても透明度の高い会社だなと思うし、お客様と想いを共有したい気持ちが伝わってくる

だったら僕もその場に居て、ステンシル・プリントや染色のコンセプトなどをお伝えしなければなと思った次第。

 

其処に現れたのは、服屋の大先輩であり、公私共にお世話になっている神戸の姉貴

東京での合同展示会にも「顔出すわ」って言ってくれたけど、仕事の都合で予定が崩れて悪いことしたな

そんな気持ちもあったのでしょう

「これええやん。」とサラッと褒めるところは褒めてくれ

シサムコウボウの商品も買って行ってくれた

店頭ではコーヒーの販売もあり「学武、二つ買うて来て」って

「私の分はミルク入れて」

飲めもしないコーヒーをオーダーする

安心しますよ、本当に こういうの

 

コーヒー片手に店を出て、当てもなく歩き始める

「さっき、ここならいいだろうと思って入った路地裏で煙草吸ってたら、出くわしたおばちゃんに叱られました、罰金やでって。」

「そうやろ、この辺りはどこもあかんで。」

「ええこと思いついた。学武、コロッケ食べへん?」

「コロッケっすか?」

何メートルか戻って、屋台のようなコロッケ屋へ

店の前にはベンチと小さなテーブル

テーブルには灰皿が置いてあった

コロッケと当然のように缶ビールも注文された

西陽の当たるベンチ

コロッケと缶ビール、煙草 それに飲みかけのアイスコーヒー

「あんた、他人の為に絵を描いて、型紙起こして、偉いな、なんぼでやってんの?」

「これぐらいっすかね。」

笑われる。

「僕が8千円、9千円ぐらいのTシャツを売るのに5年かかりました。だから、これから売ってくれようとしている人に、それ以上は言えないっす。ぜんぜん見知らぬ人から注文がきたら、こんだけ要りますよって言えるのにな。」

また笑われる。

返事はなかったような気がする。

「学武、老けたで、恋しーやー!」やって

「まぁ、あいつ以上の人が現れたらね。」

そう答えた。

次の日に George MaCrae の ‘ROCK YOUR BABY’ の映像が送られてきた。

 

姉貴が帰った後、暫くして僕もシサムコウボウを出る

神戸岡本では ‘MOW CANDLE’ のクロージング・パーティだ

閉店と言っても未来ある決断

高知に帰って、制作に専念する時間を増やす

今、彼の元に押し寄せる大きな波には絶対に乗って欲しい

だから囲いを外すことには大賛成だ

何の見返りも欲せずに無条件で応援できる心地良さを教えてくれる、そんな男だ

高知には帰るが、コンティニュームとの旅は続いていく

君の「ものづくり」の姿勢はコンティニュームにも影響を与えていますよ

今だから言うけどね

6月は神戸で何か一緒にできそうだし

10月は高知に行くよ

 

パーティが弾けたあと、高知の面々と三宮へ

何軒かハシゴして、宴は当たり前のように夜明けまで続いた

 

始発で岡本に帰ってくる

倒れるように布団に潜り込んだものの、7時には目が醒める

やりたい仕事は沢山あるが、身体が動かない

昨日の出来事が、未だ消化されていないからだろう

そういう意味でも、文章を書くのは良い

脳の外に出す作業だからね

 

朝食のような昼食をとり、珈琲を淹れて、シャワーを浴びる

ボーッとした頭の中を整理していく

今日は MOTOMACHI ROCK & ROLL CIRCUS

程良い時間に行こうかと思っていたが、

一番手に演る方と Charlie Brown で出くわす

最初から観に行きますね、と約束したので、行かなければ

5:20

割と早いスタートである

50’s 60’s R&R R&B PUNK

いろいろな要素が混在した、いいLIVEだった

 

Road Runner

WHEN

鳴り止まない Chuck Berry

Across The Univers

Twistin’ The Night Away

Everybody Needs Somebody

つまり、愛し合おうぜ

そして、Like A Rolling Stone

 

前にも書いた、映画‘No Direction Home’ のエンディング・シーンに使われたLIVEの模様

これが、その全貌

ユダヤの血を引くディランに対して「ユダ」という罵声

傷付けるには充分過ぎる

 

Play it fucking loud

やかましく演奏しよう

 

その言葉に The Band のメンバーが応える

全員がディランの悲しみを理解していた

いや、全員がディランそのものになっていた

渾然一体となる

言われなき中傷には「愛」という名のナイフを喉元に突きつける

そんなことを覚えた

まぁ、これでも聴きなよ

そんな場面

ハンムラビ法典

「目には目を、歯には歯を」

報復律のことだけど

目を奪われたなら、目を奪い返すに止めよ

それ以上はやってはいけない

ってこと

それよりも、ずいぶん優しいやり方だ

ロックの長い歴史の中で、最も感動的なシーン

「ロックってどんな音楽?」

そう問われたら、迷わずこの映像を勧める

これを観て聴いて、心を震わせない男は信用しないね

 

 

あと、

ティシュラーとコイノボリ食堂のための絵を

それが終わったら、

そろそろ真剣に自分の仕事をせよ

 

兎に角、ロックな感じの週末だった

いろいろなヴィジョンが蘇っては去って行った。

 

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