電話が鳴っていた
着信履歴を見ると
18から22までをアルバイトで過ごした服屋の一つ年上の先輩からだ
つい最近、夙川でカフェと家具、雑貨を提供するショップを開いたばかり
そのNEWSは僕の耳にも届いていた
ランチがてら顔を見せておこう「元気だよ!」って
そう思っていた矢先
今、僕は44だから22年前
その間に数度は会っているものの
まさか「一緒に仕事をしよう!」と誘って頂けるとは
22年だよ
人生のちょうど半分、何も起こらなかったというのに
これもまた奇跡です
良い仕事をすることを誓います。
さて、東京で ‘YES’ と言って頂いた方々へ送るカタログ(のようなもの)の完成間近
一ヶ月かかってしまった
皆さん、許してくれるだろうか?
不安もありますが、兎に角お届けしよう。
ステンシル・プリントには幾つかのシリーズがありますが、
そのどれにも属さないものもありまして
未だあまり人気がないけれど、
個人的に、とても気に入っている ‘Flower of Life’ を表紙に
これからも、此処には
どのシリーズにも属さないステンシルが収められていく予定
‘and others / と、なにものにも属さないもの’
フラワー・オブ・ライフ は完璧な「形」です。
この六角形が三次元、つまり立方体に見え、どの方向にも無限に続いていく様が見えたなら、何かが伝わるような気がしています。
ますます忙しくなりますが、心は亡くさないように
ありがとうございます。
ハーロウに損害賠償金を
街を月が照らしている
黒人の悪ガキどもは法律なんて何とも思っちゃいない
ここはイースト・セントルイスの東の方
風がちょっとした演説をぶち
雨の音はまるで割れんばかりの拍手喝采のよう
ナポレオンはカーニヴァル酒場でしくしく泣いている
目に見えない彼のフィアンセは鏡の中にいる
バンドの連中も家路についた
雨と注ぐハンマー、雨と注ぐ釘
そうさ、本当だよ、ここじゃあいつは用無しになっちまったんだ
さぁ、その時が来た
その時がやって来たんだ
もう時間だよ
おまえの好きなその時がやって来たんだ
さぁ、時間だよ
その時がやって来たんだ
誰もがみなしごのようなふりをしている
奴らの思い出ときたらまるで列車ようなんだ
走り去るにつれてどんどん小さくなっていくだろう
思い出せないいろんなこと
忘れられないいろんなことを口に出してみろよ
時がたてばどんな夢にも聖者が宿るもんだぜ
あの娘は誓ったのさ
包帯がとれるまでそのあたりで待っているわってね
だけどこの意気地なしときたら
何時ということが分かっちゃいない
夢なのか願いごとなのかと
マチルダは船乗りたちに聞いている
だから、目を閉じりゃいいんだよ、坊や
少しも痛い目にはあわないから
さぁ、その時が来た
その時がやって来たんだ
もう時間だよ
おまえの好きなその時がやって来たんだ
さぁ、時間だよ
その時がやって来たんだ
カレンダー・ガールにしてみれば
すべてはあまりにも浅ましすぎる
若僧たちは宙から飛び降りて
街の中へと一目散
お楽しみのまっさかり
あの娘はブーツからかみそりを引きぬいて
数え切れないほどのカモがその餌食となる
だから窓辺にキャンドルを立てて
あいつの唇にキスをひとつ
窓の外の深血が雨で溢れるまで
まるでよそ者のようさ
おまえの心に雑草をはびこらせる
ヴァイオリン弾きは金を払って暇をやんな
俺がまた帰ってくるまで
さぁ、その時が来た
その時がやって来たんだ
もう時間だよ
おまえの好きなその時がやって来たんだ
さぁ、時間だよ
その時がやって来たんだ