ボブ・ディランのノーベル文学賞が決定して以来、彼が詠む詩を聴き直しています。

そんな中で発見した”The Lumineers”

なかなか良いです!

若い世代のアーティストに歌い継がれるということは素晴らしい。

僕を底から幾度もなく引き揚げてくれた詩。

「船が入ってくるとき」

 

その時がきて

風はやみ

そよとも吹かなくなるだろう

あらしのまえの

しずけさのようだ

船が入ってくるその時

 

海は裂け

船はのりあげ

浜辺の砂はふるえるだろう

潮鳴りがきこえ

風がおこり

夜があけるだろう

 

さかなはわらい

水路からはずれ

カモメたちはほほえむだろう

砂のうえの岩は

誇らかに立つのだ

船が入ってくるその時

 

船を混乱させる

ためにつかわれたことばは

しゃべっても理解されなくなるだろう

海の鎖は

夜のうちにくだけ

海の底にうめられるだろう

 

歌声があがり

主帆のむきがかわり

ボートが岸にながれつく

甲板の顔のひとつひとつを

太陽は尊敬するだろう

船が入ってくるその時

 

砂はくりひろげる

黄金のカーペット

あんたのつかれた足にさわる

船の賢者たちは

もういちど おもいださせる

全世界が見ていることを

 

おお 敵はおきる

ねぼけまなこで

ベッドからふるえ出て 夢かとおもうだろう

自分をつねって 悲鳴をあげ

夢でないことを知る

船が入ってくるその時

 

彼らは手をあげて

どんな要求でもきくという

が われわれはへさきから叫ぶ おまえの運命はきまってる

そしてファラオの一族のように

やつらは海でおぼれ

ゴリアテのように 征服されるだろう

 

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