僕が初めて見た現実的な夢は、50年代のダイナーのような飲食店と古着屋が併設されたショップを作ることだった

現実的とは言っても10代のまだ何も分からない若者が漠然と見る夢でしかなかったけどね

それでも服が好きで、ずっと服に携わる仕事を続けてきて

今はコンティニュームとして、主にオーガニック・コットンのTシャツを制作販売している

特に「オーガニック」ということに拘って、やってきたわけじゃなく、自然な流れに乗って、気が付けば、この世界にいるって感じでね

もちろん、此処に至るまでに、いろいろとオーガニックの背景にあるカルチャーを体験してきた中で

やり続ける仕事としての意義も感じています

ただ、何かもう一つ足りないなと、少し自分の仕事に不満も感じ始めてきてね

もちろん、今までに作ってきたものは何一つ手抜きはしていないし

ここまでのコンティニュームを、いいねと言ってくれた人たちには、ほんとうに感謝しかないよ

ありがとうございます!

 

「オーガニック」というものがファッションの分野でも、既にカテゴライズされ、これからの時代に良きものとして、この仕事に携わる人の数も、どんどん増えてくると思うし、それは素晴らしいことだね

そうなるであろう時代の中で、コンティニュームとして個性を発揮し続けるには、どうすればいいのだろうって話でね

そんなことを考えながら、この数ヶ月を過ごしていたんだけど

今日、突然ある人からメッセージが届いて、僕の50’sのセンスをコンティニュームに反映するのは、どう?って

18歳で出会って、今に至るまで、僕の一番近いところで、僕の良いところも悪いところもすべて知っている人がいてね

本当に突然だったし、内容もタイムリー過ぎる。笑

不思議な力を持った人だからね

それでも、矢張り驚いた!

50’sとオーガニックをどうにか繋げて考えられないか?というのは、僕もぼんやりと考えていたしね

目指す場所は其処だなと

大袈裟かもしれないけど

どうせなら、まだ誰も立ったことのない場所に立ちたいね

こんなことをやっている人っているのかな?

分からないけれど

 

50年代のアメリカと言えば、「豊かさ」を象徴する時代

つまり、物質的にという意味でね

大量生産大量廃棄へと向かい始めた時代

環境にも悪いことを沢山やっていただろうし

オーガニックという観点からすれば、それは悪しき時代なわけだけど

両者を繋ぐのは、その時代の音楽やアート

50年代のサウンドやデザインは素晴らしい

それを伝えていくけれど、ちゃんと守るべきものは守りながらね

環境に優しく人にも優しく、一つ一つにハンドワークを施して

棄てられずに、ずっと使い続けてくれるもの

アメリカン・インディアンの幾何学模様は50’sの中にあっても違和感はないし、メキシコの雰囲気もそう

だから、今まで通りに続けられる部分も多々ある

それに10代の頃はロックンロールしか知らなかったけれど、今なら50年代のJAZZや、或いはビートニク

50年代に活躍した画家からのインスピレーションもあるしね

ジャクソン・ポロックやマーク・ロスコ

一口に「50年代の」と言っても、その懐は深いし、表現可能な幅もかなり大きい

 

もっと良いものが作れそうな気がしています

急に転換は出来ないけど、ゆっくりと、その方向へ進んでいきたい

離れていく人がいるかもしれないけど、それはそれで仕方のないことだしね

去る人追わずの哲学は大切にしなくちゃ

でも、できたら付いてきて欲しいな

と、いうのが本音。

 

ELVISの1st. レコーディング

”My Happiness”

このあと、本格的なロックンロールの時代が幕開けとなる

僕の個人的な原点回帰宣言と合わせて

 

 

 

Share Your Thought