Kindal OKAMOTO との企画
移転オープンを記念して、窓に絵を描かせて頂きます。
明日のことなので、
今更、緊張してみたところで、どうにもならない。
あとは、描きたいように描くだけです。
それと、
今後も続いていくといいなと思っている仕事のお披露目の日でもある。
今日、型紙の制作からプリント作業まで、一気にやりました。
当然ですね。
明日なのだから。
いつも、なんでもがギリギリになってしまうのは、
その方が後悔が少ないからです。
前もって前もって、やればやるほど、
あそこをこうしたらよかった。と、そんなところばかりに目が行ってしまいます。
なので、この癖は治りそうにもないですね。
今回、預かった服は5点。
ちゃんとセレクトして買取をしているとは言っても、
どれもが、満遍なく旅立って行くわけでもない。
そんな見過ごされたストックに、コンティニュームのステンシルを施して欲しいという依頼。
店主が、これとこれとと選んでいる際に、1枚は僕にも選ばしてくれと思い、ピックアップしたのが、このTシャツでした。
シアトルのバンド ”NIRVANA” のボーカリスト兼ギタリスト、カート・コバーン。
コヴェインと書いた方が近いと思うけどね。
彼らの音楽は、グランジと呼ばれるようになり、ロックの一時代を築いた。
その祖はニール・ヤングだと言われているけれど。
スターとなった後も、彼らの格好は相変わらず見窄らしいままだった。
メジャー・デビュー・アルバム「ネバー・マインド」と1st. シングル ”Smells Like Teen Spirit” の成功。
自分の居場所はアンダーグラウンドだと感じていたカートにとって、この成功は必ずしも良い出来事ではなかった。
成功を意識して制作した自分への憤りと、少年時代からの鬱、それに薬物依存は彼を苦しめ続けた。
ショットガンの銃口をその口に咥えるまでは。
27歳で去った彼は、遺言に交流のあったニール・ヤングの「ヘイ・ヘイ・マイ・マイ」の歌詞の一部 ”It’s better to burn out than to fade away / 錆びつくより今燃え尽きる方がいい” と強烈な筆圧で書いていた。
もうダメだというときに、破滅的な方向へと走ってしまうのは、男の特有の性質だろうか? それとも、そういう遺伝子があるのだろうか?
子供の頃から、何故か自ら命を断つ者に憧れたりしてきた。が、僕の神経は意外と太くて、絶対にこうはならないな。
毎回、手前味噌で申し訳ないが、カートのフォトTシャツは、素晴らしい仕上がりだよ。
明日、旅立つといいな。
運悪く大ヒットとなってしまった曲 ”Smells Like Teen Spirit”