奇跡は続く
身体が疲れるとスパイスが欲しくなる
というわけで
18の頃から通う馴染みのカレー屋へと
その道の途中で偶然
(何度も言いますが、偶然は必然です。)
コンティニュームの始めの2年間、取り扱ってくれたショップのオーナーとばったり
神戸の鯉川筋沿いのビルの2階に彼の店はある
彼もまた30代の半ばぐらいだろうか
家族を養い、若いスタッフも何人か雇い
この服屋不況の時代を生き抜いている
それが出来るのは、彼の「服が好きだ!」という情熱の大きさだろうな
その後、僕はfarmhouseの2階を間借りしてショップらしきものを始め、wholesaleの方が疎かになってしまった
ちゃんと説明をすれば理解してくれただろうに、そのときはそんな余裕すらなかったのだろう
何の連絡もしないまま、時間だけが過ぎてゆき
不義理なことをしてしまったなぁって後悔していた
すれ違う瞬間に二人ともが、あっ!って
きっと、それが自然だったんだな
久しぶり! 元気? と勝手に言葉が口から出る
握手を交わして、近況を尋ねた
今、展示会からの帰りで
変わりないですよって
僕もその不義理を詫びることができた
「また、いつでも遊びに来て下さいよ。」って言ってくれるので
近々、顔を出そう
笑顔で、一礼までして去って行った
彼の店”FLATBUSH”の近所にある店が、どうやらCONTINUUMに合いそうだと、友人何人かが教えてくれた
SALESに行くべきだと
でもね
FLATBUSHがあるから
そこにコンティニュームを入れてしまったら最後だ
合わせる顔がなくなってしまうから
そうしないで良かった
先日の4人組は、早速アトリエまでやって来た
作りたいというTシャツのイメージも、しっかり受け取った
彼らにも、いつか店を再開するからと、大人の事情の嘘を付いて”Bread & Roses”は幕を下ろした
まだ愛されているうちに終りにしよう
そういう決断だった
最近、救われ過ぎだな 僕は
ありがとう
感謝しています。
「救い」ということで
1989年だから17のときに、よく聴いていたアルバム
IN THE LAND OF SALVATION AND SIN / GEORGIA SATELLITES
Salvation and Sin は 救いと罪
その中から
”Six Years Gone”
six years gone / water through my hands / well you can blame it on me / say I wasn’t your kind of man
6年が過ぎた 両手から零れる水のように 僕を責めてもいいけど 僕は君に相応しい男じゃないんだよ
南部特有の粘っこいロックンロールです。