79年作品 ”LONDON CALLING”

彼等の3作目となるこのアルバムは、パンクの域を超え、様々な音楽的背景を映し出す。

レゲエ、スカ、ロカビリー、ラテン、R&B等

リリース前、ジョー・ストラマーのバイタリティに導かれ快進撃を続けるThe Clashだったが、この日のポールだけは違っていた。

ショーが終わるまで、不調を解決出来ず、最後の”White Riot/白い暴動”の演奏終了後、ベースを床に叩き付けてしまった。

自分に対する苛立ちと不甲斐なさと。

あんなに大切にしていたベース・ギターをね。

よく理解るよ。スペアのベースに変えて演奏も出来たんだ。だけど、そういう問題ではなかったんだろ?

その瞬間を捉えた写真は、ロンドン・コーリングのアルバム・ジャケットになり、タイトルの書体や配置、色はエルビスの1st. ALBUM ”ELVIS PRESLEY” のパロディである。

King of Rock’n’Roll へのオマージュだろうね。

この作品に収められた19曲から何を選ぼうか?

どれも素晴らしいが ”CARD CHEAT/いかさまカード師”を。

 

もし、奴に計画していること全てを告げる時間があったとしたら 袖からカードを取り出したからって奴に何が出来るというのかい 要するに何にもさ

アヘンとバーのジンのため ベルモントの椅子に座って バイオリンを弾くことのために ギャンブラーは、スペードのキングを引くと、ニタリとするよ

しかし、ディーラーは、何処か妙だ、とじっと見てるぜ

奴は引っぱっていかれて膝をつかせられる そして銃声一発さ

孤独から逃れるために奴は もっと時間が欲しかっただけのこと しかし、奴の幸運は、夜明けの光が差してくるような束の間のものさ 奴は床にころがっている

百年戦争からクリミア戦争までは長い槍と 小銃とそしてローマ製の盾で 全ての男は堂々と何も恐れはしなかったよ キングへの忠誠において

自分の運命に出会うまでは、あんたは確かに放棄しなかったはずさ

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