美しい糸
オーガニック・コットンのノイル/落ち綿を紡いだ糸
人の労力と時間が贅沢に使われた綿だから、最後まで使い切るという意味でも素晴らしい
それに母の内職を少しでも楽にさせてあげたいと考案された紡績機/ガラ紡
そんな物語もあって
美しいと感じる
スコットランド辺りから、まぁざっくり言えばイギリス
上質なウールの産地だからね
それからアメリカのニューイングランド辺り
大きな企業が生産する糸ではなく、小さな会社や個人
つまりアーティストが活躍できる環境で作られている糸
糸探しの旅はそんなところから始まって、息を飲むほどの美しい糸を幾つか見つけたけれど
次は南米ペルーへ飛んで
アルパカウールをいろいろと調べてみた
とても温かいウールなのは知っていたから気になったわけ
染められた糸も色々あるけれど、これを使うなら無染色ウール
アルパカそのものの色でナチュラル、グレー、ブラウンはあるからね
でも、どれもコンティニュームにしっくりとこない
で、ふと去年に、たしか去年だったな、神戸ファッション美術館で見たガラ紡を思い出し、日本に帰ってきた
コンティニュームは日本製に拘っているのだからね、やっとゴールだ
それにハンド・ニットでコンセプトとしては完璧だ
いつもこうやって遠回りの旅をしてしまうが、自分で言うのも何なんだけれど、探究心と知識欲が働いてしまう
悪いことではないな
「探究心と知識欲」
子どもの頃から「宇宙」という存在に魅せられて、ふと我に帰ると、またぼんやりと考えていたな、なんてことが今でもよくある
地球外の知的生命体の存在の有無について
「いるかもしれない」と答える人
「いない」と答える人
「いないかもしれない」と答える人
「いるかもしれない」宇宙はまだ解明されていないのだから、こう答えるのが一番しっくりとくるし、僕もそこに居る
何らかの根拠があって「いない」と答える人の見解も興味深い
「いないかもしれない」問題はここだ
否定の仮定は存在するのかな?って子どもの頃から考えている
「できるかもしれない」
「できない」
「できないかもしれない」
「できないかもしれない」は「できるかもしれない」と結局同じなんじゃないのかな?
だから僕はいつでもこう答えたい
Yes! Maybe / できるよ! たぶんね
というわけで、コンティニュームのニット企画が始まります。