星野道夫さんの「旅をする木」の中に、こんな素敵な話が出てきます。
南アメリカの山岳地帯を旅しているときの話なのですが、突然シェルパたちが座り込んでしまいます。
星野さんは、賃上げの為のストライキかと思ったようで、話を聞いてみると、彼らはこう言いました。
私たちは此処まで来るのに急ぎ過ぎてしまい、心を置き去りにしてしまった。心が此処に追いついて来るまで待って欲しいと。
「ものづくり」という旅然り、もちろん人生という旅を顧みたとき、このシェルパたちの言葉に心から共感してしまい、何度も読み返しました。
心と身体は同じ場所に在るのが一番良いのです。そうすれば自ずと進むべき道を歩いていけると思います。これからも前を向いて、進む方向が同じであれば、何処か道の途中で必ず出逢えるはずですね。
実際、コンティニュームを応援してくれる仲間たちとは、そうやって出逢ったのだと思います。なので、これは珍しく自信を持って言えることなのです。
そこに至るまで、5年だろうが10年だろうが、時間は苦ではありません。ただ耐える為の対象であるに過ぎませんよ。ご存知の通り、僕は「苦行僧」ですからw
going down slow / ゆっくり行こう