革命のやり方を教えよう
小さな革命なら簡単に完遂できるだろう
始めは、ほんの2,3人でいい
それから、隣人にそっと息を吹きかけてやる
みんなすぐに手を挙げるよ
最終的には、腰巾着ですら手を挙げるだろう
恐怖政治の精度など、高が知れている
ひっくり返すのに、十分な数が集まれば
あとは一斉に声を挙げるだけ
これでお終いだが
あとが肝心だ
血を流す革命など時代遅れだから
テーブルに着いて、相手の話も聞いてやれ
それから、どう対処するのか正しい判断を
何故、歴史上に幾つもの革命が起こったのかな?
それは、押さえつける力よりも
ほんの僅か、反発する力の方が強いからだ
とは言え
僕は一度も革命をアジテートしたことなどない
周りが驚くほど無関心なことに驚いてきた
疑問は疑問のままで
自分が身を引いても
その小さな世界は回り続ける
昨日と同じ朝がやって来る
その中で幸せに暮らす人がいることが現実として迫ってくる
小さな革命は戦争を引き起こすことと
一体どこが違うんだ?
まるで禅問答のようだ
「平和的」な解決方法とは?
やはり自分が身を引くこと
それが答えのように思うな
疑問を解決しようとする者がいないのなら
そもそも、その疑問自体が存在していないのだからね
でもひとこと言っておきたいな
そんなに出来た人間じゃないからね
お山の大将は、気付かれないうちに
何とかした方がいいんじゃないのって
寝首を掻かれる前にさ
大きい話と小さな話
共通点もあれば違いもあるな
みなさん、と彼はいった
わたしはあなたがたの組織はいらない
わたしはみなさんの靴をみがいた
みなさんの山をうごかしたし
みなさんのカードにしるしをつけた
だがエデンは燃えている
排除の覚悟をきめるか
それとも護衛の交代にたえる勇気の心がおありかな?