最期の頃は、椅子に座っての演奏だったんだね
”Highway 61 Revisited / 追憶のハイウェイ61”
ボブ・ディランの曲でありながら
僕のなかでは、ジョニー・ウィンターの印象が強い
全盛期と比べれば、幾分かテンポは緩い
国道61号線と言えば
ブルーズ・ハイウェイ
ニュー・オーリンズからメンフィス、セントルイスを抜け
アイオワからミネソタに入る国道
この国道沿いには、様々なブルーズにまつわる逸話があるが
ロバート・ジョンソンがギター・テクニックを手に入れるために
悪魔と取引をしたのは
61号線と49号線の十字路での出来事だ
白人でありながら
ブルーズを自分の表現方法として
疾走した彼が
晩年になって
少しスピードを緩め演奏する姿を見て
車の窓の外にある景色を確かめながらなのかな?
と、思うと
目頭が熱くなるね
この緩やかな速度が、今は心地良い
そう感じています
I miss you
– Johnny Winter 1944/2014 –
全速力でぶっ飛ばしていた頃の凄まじさも
忘れないように
”CAPTURED LIVE! 1976” より