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本日、最後の搬出

四月から始まった四ヶ所を巡る

CONTINUUM展 – Make A Little Space – が終了

素敵な場所を提供してくれた皆様

それぞれの場所へと足を運んで頂いた皆様

本当に有り難うございました!

好きな「絵」を描くことで生きていけないか?

そんな夢を見て

毎日のように描いていました

これはきっといい絵になる

そう思い込んで

同じ絵を何枚も何枚も

気が付けば何十枚も描いていた

そんな時期もありました

現実との葛藤もあり

何か実用的なものに描けば

可能性はあるんじゃないか

勤めていたメーカーが

自然素材のTシャツの生産へと向かっていったのも不思議です

そこで得たノウハウも多少はあり

どうせなら、キャンバスとなるTシャツも最高のものにしてやろう

そうやって”CONTINUUM”の旅は始まりました

経験があって旅を始めることができたのか

旅を始めるために経験したのか

まるで「卵が先かニワトリが先か」みたいな話

これはいくら記憶を辿って行ってもはっきりしません

そのままにしておこう

そう思っています

何か自分の意思とは別の大きな力の存在を感じたりもします

2010年にスタートしたコンティニュームは

”Love & Peace” をテーマにしてきました

この四年間で十分に伝えることができたと思う

それにね、コンティニュームを愛してくれているのも

十分過ぎるぐらいに伝わって来てるよ!

ジョンの言った「与える愛と受け取る愛は結局等しい」

これはどうやら真実のようです

コンティニュームとその周辺は「愛と平和」に満ち溢れている

もう当たり前に在るものです

なので

もう一段、階段を昇ろうと思う

次はどんなテーマになるのか

まだ、はっきり見えていません

落ち着いて自分の心の深いところを見つめてみたいと思います

毎日のように綴ってきた日記ですが

文章は得意のようで、実は苦手です

これは上手く伝わらないかもと思いながらの投稿は

少ししんどかったりもする

それでも続けることで伝わることはあるはずだ

との想いもあり

ここまでやって来ました

次のテーマが決まるまでのしばらくの間

ブログはお休みさせて頂きますね

一ヶ月後か二ヶ月後か分かりませんが

遅くとも半年の間には再開させるつもりです

2015年からのテーマだからね

また突然、書き出しますよ

乞うご期待!です

今日は「トラックの運転手」という仕事を全うした男の物語

http://youtu.be/aYh9OdAAaCE

もう何年も前のことになるが
他の連中と同じように
オレも一旗あげようと
イースト・コーストに行ったことがある
だけど 楽な時代じゃなかったんで
オレの運も じきに底ついちまって
そこら辺ウロウロしてる生活にも
すっかり愛想がつきちまった
そこで ヒッチハイクしながら
故郷に帰ろうと思いついたのさ
最初の2日間というものは
とんとん拍子に行ったんだ
この調子で運がついてりゃ
あと1週間もありゃ 家に帰れるな
オレはそう思ってた
ところが 3日目の晩に
オレはすっかり途方に暮れちまった
さびれたわびしい交差点に辿り着くと
運悪く雨まで降ってきやがったぜ
腹ペコで おまけに疲れ果てて
寒さに体の芯まで震えてた
ちょうどその時
はるか向こうに 車のライトが見えたんだ
エアーブレーキの音が聞こえた時の
オレの嬉しそうな顔!
みんなに見せたかったくらいだぜ
ありがたい! これであったまれる!
オレは助手席に乗り込んだ
運転席には 210ポンドもあると思える
デッカイ男が座ってた
奴はそのデッカイ手を差し出して
二タッと笑いながら言った
”オイラはビッグ・ジョーだ
そして こいつはファントム309ってんだ”
トラックになんでそんな名前を付けたのか
とオレが聞くと
奴はオレの方を向いて こう説明した
”おまえさん 知らなかったのかい?
ここら辺を通る運ちゃんは
誰でも一度はお目見えするんだぜ
このビッグ・ジョーとファントム309のイカシたテイルライトをな”
それから オレたちは
乗ってるあいだ いろんな話をした
オレは身のうえ話を聞かせ
ジョーも 奴の話を聞かせてくれた
話してるあいだに 奴のヴァイスロイ
残らず喫っちまったっけ
奴は 10段ギアーですっ飛ばした
ダッシュボードは
マダム・ラ・ルーのピンボールみたいに
光り輝いていた
やがて 不思議なことに
それまで 調子よく動いていたトラックが
急に停まった
ジョーがオレに向きなおって こう言った
”おまえさん すまないけど
ここら辺でお別れだ
オイラ ここからまた
戻らなきゃならないんだ”
ゆっくりと トラックをスタートさせながら
ジョーは言ったよ
”あそこの店に入りなよ
そら ビッグ・ジョーのおごりだ
熱いコーヒーでも一杯飲んできな”
そして 奴はオレにダイムを放りなげた
やがて ジョーを乗せたトラックは
闇めがけて突っ走ったかと思うと
アッという間に消えちまった
オレは古ぼけた店に入って行って
コーヒーを一杯注文した
”ビッグ・ジョーのおごりだぜ”
すると 店の中は急に静まりかえった
ピンが落っこちても聞こえるほどだった
ボーイの顔が見る間に真っ青になった
オレは不審に思って聞いた
”どうしたんだい?
何かまずいことでも言ったかな?”
すると そいつは言った
”いやいや
時々こういうことがあるんでね
ここら辺を通るドライヴァーは
みんなビッグ・ジョーを知ってまさぁ
10年前に何が起こったか
話して聞かせやしょう
あれは10年前のことでしたぜ
アンタがジョーに拾ってもらったという
あの寂しい交差点での出来事でさぁ
学校帰りの子供たちを大勢乗せたバスが
ちょうど山の頂上に差しかかった時
ジョーがバスの向きを変えて
下り坂を滑らせていって
ゆっくりと横転させなかったら
子供たちは全員死ぬところだったんでさぁ
それからというもの ここの連中は
ジョーは子供たちを救うため
自分の命を犠牲にしたと言ってまさぁ
そして あの寂しい交差点は
ビッグ・ジョーとファントム309の終点と
呼ばれるようになりやした
ところが 不思議なことに
月に水が満ちる頃になると
あのジョーに乗せてもらったという
ヒッチハイカーがここを訪れるんでさぁ
ちょうど アンタのようにね
”いいかい アンタ” と奴は言った
”コーヒーもう一杯飲んで行きなされ
これは店のおごりですだ
そのダイムは残しておいて
いつまでも大切にしてやってくだされ
ビッグ・ジョーとファントム309の形見としてな”

コンティニュームの旅は続いていく

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