制作作業をしていると
ふと思い出す顔というのがある
今日の主な仕事は
NPO法人”Touch in peace”のスタッフ用のTシャツ
アトリエに送られてきたボディとなるTシャツは
”A HOPE HEMP”
コンティニュームを始めるまで
いろんな「絵」を描かせてくれたTシャツ
僕のあとを引き継いでくれた後輩が
入り日記に「何か面白いですね」と書いて寄こした
タッチインピースを介して
今と昔が繋がった感じがして
君の言う通り、たしかに何か面白い
明日、受け取りにアトリエまで来て下さるという
どうやら、僕は納期を一週間勘違いしていたみたいだ
申し訳ないことをした
ちゃんと謝ろう
「出来はなかなか、いい感じだよ」とも
後輩の顔ともうひとつ
プリント工場の職人の顔
一度に2〜3作
年に3度の展示会があるのですが
その都度、事務所まで来て下さり
僕が描いた絵をシルクスクリーンで印刷するのに
いろいろとアドバイスをくれる
ボディに対するバランス
色の特徴
インクの性質
今になって、そういうことかと気付くことも多い
「手仕事」をテーマのひとつにしている以上
二次加工を外に依頼することはなくなった
染色もプリントも自分の手で
だけど、コンティニュームのメインネームの印刷だけは
今でも、このおっちゃんに頼んでいる
独立して、最初の仕事を頼んだとき
はじめのうちは、お金を回すのが大変だぞと
請求書にそっと特別値引きと
お礼の電話をしたが
まずまずの厳つい顔のおっちゃんは照れ屋で
適当に返されはしたが
そのとき、僕は涙ぐんでいましたよ
そんな訳で
コンティニュームのメインネームは
このおっちゃんの仕事でなくてはならないのだよ
interplay = 相互作用
久しぶりに電話でもと思うが
こっちも何だか照れ臭くなってしまい
年に何度か
手紙のような指示書を入れて、Tシャツを送る
金額面では、おっちゃんの仕事の足しになるほどの量でもないが
きっちりと印刷されて
2〜3日後には、アトリエに戻ってくる
仕事と仕事の間に挟んで
いち早く仕上げてくれているのだろうと想像できる
”I Hear A Rhapsody”
ビル・エヴァンスのピアノとジム・ホールのギターとのインタープレイ
この曲が収められている”UNDERCURRENT”は
夜の制作に合うので、最近はよく聴いている
”UNDERCURRENT” という言葉からも刺激を受ける
格好良い
時間があれば、ぜひ聴いてみて!